子猫のネムちゃん

こんにちは。

グレムリンです、ではなくて

子猫のネムちゃんです。

雨の中お母さんと
はぐれてしまったんだ。

寒くて、お腹空いて、
もう目が見えなくなりそうだった。

その時に
京都に出てきて浪人生活を
始めたものの
ホームシックで淋しくなってた
お姉ちゃんが、
雨の中で、宝物を見つけたように
僕を拾ってくれたよ。

病院にも連れてってくれて
ペット禁止のお部屋に
こっそり連れ帰ったんだ。

温かいお部屋で、
甘いミルクをもらえて
ようやくようやくホッとした。
お尻もティッシュで
こちょこちょして
ウンチを出してくれたよ。
体もきれいに洗ってくれた。

ここは、怖いクルマやジテンシャも
通らなくて
ぐっすり眠ることができたんだ。


実は僕には兄弟がいたの。

お姉ちゃんは2日後に同じ場所で
僕のお兄ちゃんを見つけてしまった。

とっても困っていたけど、
僕そっくりだからと
ほっとけなくて
お兄ちゃんまで
連れてきた。
僕たちがまた会えて
嬉しくてじゃれているとき
お姉ちゃんは、
ヤバイ、まずい、どうしよ。
と悩んでいたよ。

お友達に写真を見せて
一緒懸命、
飼い主になってくれる人を
捜していたみたい。

会いに来た別のお姉さんが
飼ってもイイヨって。
でも外で飼うから
もう少し大きくなってからって、
約束した。

だからそれまで
ボクとお兄ちゃんは
一緒に暮らせたんだよ。
そしたらある日
お姉ちゃんのお父さんが
出張のついでに
様子見に来た。
猫が大好きで
僕に会いたかったらしく、
そーっとドアを開けたら
僕たちが二匹で走ってきたから

「なんで二匹いる⁉️ まぼろし〜。」

って、びっくりしてた。

もらい手が決まってるなら、
良かったよって。
ホッとしてたけどね。

僕たちの引き取りてを
捜しているうちに
お姉ちゃんは
ある人に出会うんだよ。

お姉ちゃんの浪人生活は
おかげでずいぶん変わったんだ。

それを思うと
僕とお姉ちゃんの出会いも
お姉ちゃんの人生の
タペストリーに
編み込まれて
いたのかもしれないね。


では、またね。

赤ちゃんの時はよく舌がでてたんだよ。

1人戦いごっこ。

トリニティ

回り続ける三つの渦が、 織りなす世界を綴ります。