わたしを小さくみくびらないで

こんな世界に気づくまで


「わたしなんて」


という、言葉を心の中で何度も
くり返したきた。


誰かと比較して
ため息ついたり、

輝く人を見つけては

わたしなんて

つぶやいた。



「卑下する」

自分を人より劣った者としてあつかうこと。


自信が持てないこと、
成功体験がすくないこと、
認めてもらえなかったこと、


習慣になった理由は
たくさん挙げれられる。
 


でも、
ちゃんと考えたことがなかった。


何のために比べていた?
何のために卑下していた?



わたしなんて、とつぶやいて
得をするのは誰だろう。


 
今のままでいることは
楽だから?



わたしなんて の裏側で


わたしがわたしを引っ張っている。





人は奇跡は夢見ても
小さなのぞみが
かなうことを
夢には見ない。




現実と夢の距離は
誰が作るのかな。




たとえば

理想に思える素敵な誰かと
小さなわたし
の間に


大きな溝を掘る言葉


「わたしなんて」


じゃあ、
大きな溝を埋める言葉はなんだろう。



「わたしだって」



少し近づいた。



素敵なあの人がやっている
1つくらいなら
わたしにだって できるかも。


例えば、
えがお。


真似して笑ってみる。


毎日鏡を見てえがおを作ってみる。

昨日より素敵に笑えている。


そんな小さく思えることも
実は確実なステップ。



例えば
あの人のスキル。


欲張らないで1つずつ。



参加してみたら
違う世界が目の前で広がっていく。



大事なのは
一歩進んだこと。



参加した人たちとの出会い。

懐かしい気持ちを体験する。


いつかどこかで出会った人たち、
そんな気がして。



そして、1人がつぶやいた。


「わたしなんて」



そんなことない。
あなたはこんなに懸命に
走り続けているじゃない。



とびだした言葉にハッとする。


あ、

そうか。

この人はわたし。



わたしなんてのあなたも


素敵に見えるあの人も


実はわたし。



わたしにわたしの素敵さを、
教えてくれるために
現れた


2人のわたし。



わたしなんて も


わたしだって も


わたしだった。





わたしが素敵と思える

眩しいあの人の中に


わたしがいるんだ


と思えば


わたしはあの人にも成れる。





そう、


わたしを

みくびらないで、


わたしを小さく


みくびらないで。




わたしが見ているものが

何なのか、


目を凝らして

耳を済ませて

感じてみて。



わたしは見たいものみてるのだから


わたしがなりたいわたしに

成れるんだと。




小さなわたしも


羽を広げれば

どこまででも飛べる蝶のように

世界はわたしのもの。




わたしを小さく

みくびらないで。



わたしは


成れる。


成っていく。



わたしを小さく

みくびらないで。









しばらくぶりです。

「わたしを小さくみくびらないで」

ということばが

数日前から気になって。


ちょっとした出会いが重なって

気づいたことを

綴ってみました。



また、ときどき、少しずつ。











トリニティ

回り続ける三つの渦が、 織りなす世界を綴ります。